
ベーチェット病は難治性疾患であり、完治することはありません。
炎症を繰り返し起こす時期を再燃、
炎症が鎮まって落ち着いている時期を寛解と呼んでいます。
ほとんどの方が再燃と寛解を繰り返し、
炎症が再燃するたびにひどくなる方もいます。
しかし、投薬治療で大きな病変が起こらないようになると、
減薬していくことができます。
減薬しても安定した体調を維持できれば、寛解とみなされます。
私も再燃している時期はとても辛く、
服用するステロイドの量も1日に20mgと多めでした。
ステロイドは炎症を鎮める効果がありますが、
副作用などを心配する方もたくさんいます。
私の場合、皮膚症状と口内炎がひどかった再燃期を過ぎ、
体調が安定してきたら徐々にステロイドを減量するようになりました。
減薬による反動が起きないよう、ゆっくり少しずつ減らしていきます。
今では1日に2mgとかなり少なめ。
この1年くらいはとても安定した体調を維持しています。
投薬治療の効果もありますが、今はシングルマザーとなって、
自分を奮い立たせている精神状態も関連しているのかもしれません。
子どもたちのために健康でしっかり仕事と育児を。
難病との付き合いは生涯続きますが、
病気だからと絶望することなく、
いずれ寛解期がやってくることを覚えておいてください。
辛く苦しい時期もあれば、楽になる時期もあるのですから。