
30歳になるまでは、自分中心に思うままに仕事に打ち込んできました。
その後、結婚・出産・育児・離婚と、
私の人生でさまざまな出来事を経験してきました。
そして今もなお、育児奮闘中です。
離婚を間近にした2015年7月1日に開業届を税務署へ提出。
私は独身時代の仕事からできるものを再開し、
今は在宅ワークでライターをしています。
過去を振り返れば、それに基づいた経験談や話題は尽きることはありません。
でも、それは所詮過去の栄光。
現役で突っ走ってきた時期と今の私では、100倍もの収入差があります。
私が自分でお金を稼ぐようになり、
子供たちを育てながら昔を思い出すことがあります。
母は、私が小学校に上がった時からすぐ、
得意だった裁縫を生かして、縫製所で働き始めました。鍵っ子だった私は、ずいぶん寂しい思いをしたり、
卑屈になったりしました。
鍵を失くして、家の前で母が帰宅するのをただじっと待ち続けた日もありました。
疲れて帰ってきた母に、
八つ当たりすることもたくさんあったはずです。
でも、今になって思うこと。
育児と仕事の両立はすごく大変。
それを私が大人になっても続けた母。
一緒に暮らしている時は反抗期も長く、
ありがとうの言葉さえ伝えたことはありません。
離婚をきっかけに私たち親子が貧困にあえぐことがないか、
母はとても危惧し続けています。
おまけにベーチェット病が悪化したら……と不安に思っているようです。
そんな母に私なりに親孝行を続けているのは、2日に1度の電話。孫たちの声を聞かせ、今日はどんな日だったかとたわいない話をする。
ただそれだけのことですが、
私にとっては失われた子供時代を自分なりに取り戻し、
母との時間を作りたいと思っています。
今はまだ元気ですが、両親ともに70歳を超え、
二人とも脳梗塞を患っています。いつまでも元気でいてもらうために、
最大の愛情を電話越しに伝え続けたいと思っています。