
高熱・喉の腫れ・口内炎が頻発していた時期、毛嚢炎を起こしていました。
ベーチェット病だとわかってから、
初めて毛嚢炎だったと振り返ることができた症状です。
背中がいつもブツブツした発疹が広がって、水着を着るのもはばかる姿でした。
私の場合、背中の毛嚢炎に痛みはほとんどなかったので、
「なぜ背中がいつも汚いんだろう」
その程度に感じていましたが、見た目の醜さからコンプレックスの1つでした。
症状の寛解・増悪を繰り返しながら過ごした20代を過ぎ、30歳で結婚しました。
この時は、まだベーチェット病の存在すらわかっていません。
結婚直後から、ハードワークから解き放たれ、気が緩んだのでしょう。
喉の腫れを伴う高熱に何度も見舞われ、夫には驚きと心配を与えてしまいました。
食事の支度や家事から逃げたくて、
自宅がある東京都目黒区の自宅から徒歩圏内にあった病院へ入院。
喉の腫れがあるということで、耳鼻咽喉科で経過観察していくことになり、
ここから耳鼻咽喉科と私の深い付き合いが始まったといっても過言ではないでしょう。
退院後も、扁桃炎を治っては繰り返す。
耳鼻咽喉科の医師も首を傾げ始めていました。
高熱でうなされて、待合室の椅子にぐったりと横になる。
自分の体をコントロールできない状態まできていました。
あまりに扁桃炎を繰り返す私に、医師は扁桃腺切除を提案してきました。
今思えば、やらなくてよかった。
もし切除していたら、ベーチェット病だとわからないまま、
ほかの症状に悩まされ続けていたかもしれない。
30歳を境にして、再び迎えた体調の変化。
仕事を辞めてしまった私は、
ベーチェット病だとわかるまでの長い道のりを、
痛みや高熱と戦いながら生きていくことになります。