
お勤めの方は、オフィスの空調に悩まされることがありませんか?
オフィス全体を一括して動かすタイプの空調だと、
夏は冷えすぎるし、冬は暖かさが足りないといった事態に陥ることがあります。
寒暖差が起こるのが、
ベーチェット病において最も危険です。
私は、40歳を過ぎてから空調との相性が極端に悪くなりました。
夏は26度設定にしてても寒く、長袖を羽織ります。
冬はいくら暖房をつけても、手足が冷える。
体の芯から冷えるんです。
以前、派遣会社にお世話になっていたことがあるのですが、
依頼を受けて勤めた先で空調が抜群に悪かった。
冬は底冷え。膝掛けも必要でした。
とはいえ、空調なしで暮らしていくことは難しいですよね。
家族は暑いと言い、みんなと足並みを揃えることができません。
ついには、「我慢して」と言われる始末。
我慢した結果、夜中に悪寒に襲われて発熱するという、
地獄のような事態に……。
ですから、私は夏の外出でも必ず上着を持ち歩き、
スーパーに入った瞬間から着ます。車の中には必ずフリースのブランケットを用意しています。
寒さというのは、
着込めばどうにかなるというものではありません。
芯から冷える寒さは、しのぎようがないのです。
私なりに体質改善しようとして取り組んでいるのが、
1週間に1回は汗を掻くことです。
普段は、真夏の炎天下でもさほど汗を掻かず、
ぎらぎらの日差しでも耐えられます。
そして、在宅でデスクワーク中心の私は、
空調の効いた部屋で汗を掻かずに過ごしています。
汗を掻くということは、新陳代謝を高める行為です。
新陳代謝能力が落ちると、冷え・便秘・肥満を引き起こします。
運動しない上に、食事もしっかり取っていない。
この悪循環を断つため、1週間に1回は体を動かすようにしているんです。
ただ、外でも室内でも運動は大嫌いです。
スポーツと聞くだけで、気が遠くなりそうなほど……。そんな私が実践しているのは、スタジオでのドラムなんです。
いつも同じ曲を集中して練習しているのですが、
1時間ループで叩き続けるだけで汗が流れ落ちるほど出ます。
デスクワークで動かすことがない、腕や足も連動する。
ただ、座ったままできるので、運動より楽なのは確か。
ジョギングやウォーキングって、
志を持って取り組まないと続かないですよね。
スポーツクラブでジムもなかなかいいお値段を取ります。
私が利用しているスタジオは、個人練習で1時間700円と格安。
しかも、ずっと好きな曲を聴いていられる。
とても幸せです。
こうして体を少しでも動かすようになり、筋力も必然とついてきています。
以前は、ちょっと子どもを抱っこしていただけで、足や腰が非常にきつかったです。
ドラムを始めて8ヶ月ですが、
3歳の息子でも6歳の娘でも肩車して歩けるようになりました。
筋トレという言葉は、
高齢者の寝たきり対策にも有効だという見解がありますが、
趣味の中でも自然と筋トレはできるものです。
最初は腕も足も脳も、すべてが思うように動きませんでした。
今では、デスクで執筆しながら、
音楽に合わせて足でリズムを取ることができます。
空調で腕はまだ冷えを感じますが、
足先が冷たくてどうしようもないという悩みはなくなりました。
きっと血流もよくなっているのでしょうね。
どんどん自分なりに叩けるようになり、
ドラムの深みにはまっていくとともに、体も元気になっていく。
そして、気持ちも若々しくいられる。
そんな期待をしながら、
日々の練習をこっそり自宅のデスク下でしているわけです。
もし、オフィスの空調が合わないようなら、
無理せず席替えを頼んでみるのも1つの手段です。
でも、体を動かすきっかけがあったなら、1度やってみてください。
カイロや湯たんぽで温めるのもいいですが、
結局は根本的な解決策ではないんですね。
やはり、体の機能を向上させないといけません。動くのが面倒だな。運動は嫌いだな。毎日続けるのは億劫。
いろいろな理由があると思います。
毎日じゃなくても大丈夫です。
気が向いたとき、思い出したときにできることを始めましょう。
まず、何が好きかを想像してください。
無理なくできることが1番楽しくて、継続していけるからです。
その時その時の気分で決めても構いません。
昔の私は、夏でもフリースの上着を着用していました。
家族もその姿を見て、おかしいなと笑いました。
でも、自分ではとても空調がきつくてつらい。
なぜみんなは平気なのだろうと、私の方が思いました。
それが、ドラムをやるようになって迎えた夏から、何てことなくなったんです。
いかに体を動かすことが大切かを理解した気がします。
仕事柄、規則正しい生活・バランスのいい食事・適度な運動という言葉は、
三種の神器のように使います。
実際は、胸を張れるほどはできていません。
その中で唯一実践できたなというのが、適度な運動です。
それだけでこんなに変わってくるのですから、
多くの方に試してもらいたいと思います。
趣味を持つというのは、何においても素晴らしいことだと思います。
気持ちの張りが、健康増進へとつながるのですから。