
ベーチェット病は多くの場合は遺伝しないとされています。
私も娘が乳児だった頃、
わずかな発疹を見ただけでベーチェット病の脅威を感じていました。
その度に、かかりつけの小児科医と言い合いになったものです。
自身がベーチェット病であることから、
医師よりもベーチェット病に詳しいと思っている自負があったためです。
安易に「遺伝する病気じゃない」と言われても、
実際はどうかなんてわからないじゃないですか?
今のところ大きな症状はありませんが、
6歳になってから娘が外陰部の異常を訴えるようになってきました。
排尿時にしみる・洗うときに痛む・おりものが下着に付着する。
私はそこで迷いました。どこの科を受診すべきなのか。
皮膚科、小児科、内科、膠原病内科、婦人科。
いくつかの選択肢の中で、
精一杯の想像力を働かせながら受診先を迷っています。
膠原病が原因となっているなら、膠原病内科です。
ほこりやキズなどが原因となっているなら、皮膚科です。
何か病的要因があるなら、内科や小児科です。
子宮や膣に炎症のある婦人科疾患にかかっているなら、婦人科です。
大人ならアプローチするのはたやすい診療科でも、
子どもを診察できる科というのは少ないものです。
特に、婦人科は大人でも敷居が高いと感じる場所。
小児科や内科、皮膚科では重大な病気が隠れていても、
見逃してしまうのではないかと私自身の体験から感じています。
膠原病内科なら、さまざまな症状が出ない限り診断は下りません。
では、どうするべきか。
炎症部位の赤み、潰瘍の有無、痛み具合などを日々観察し、
皮膚科への診察を優先すると思います。
受診する際は、
なるべく大学病院との連携を取っている皮膚科の診療がいいでしょう。