
シングルマザーという選択肢は、
誰もが望んでいた道ではないと思います。
さまざまな理由から、
選ばざるを得なかったというのが正解でしょう。
私もそうです。
今も、週末はみんなで過ごし、
子どもたちは別に暮らす夫に非常になついています。
暮らしていた頃、
私を含めた家族全員がなんら変わりない愛情を持って、
家族の輪と絆を大切にしています。
子どもたちの屈託のない笑顔は、夫にも私にも癒やしです。
平日は私が子育てを担当し、
週末は二人で子育てをしている感じでしょうか。ただし、結婚していたときと明らかに違うのは、
金銭的な問題です。
私の離婚理由は、夫の借金です。
ですから、今も返済しきれない夫はきつきつの毎日。
時には、光熱費を私が負担することもあります。
養育費も満足にもらえていません。
女手一人といえば、聞こえはいいですよね。
でも、現実はそう甘くない。
やっぱり私の収入は多いとはいえないからです。
自営業ならではの悩みですが、私が稼働していない限り、収入が得られない。
つまり、土日を休んでしまったら、
その2日間は収入にはならないのです。
会社員なら、毎月決まった収入が確保され、
週休2日などのメリットがあります。
景気さえ良ければ、
きっとボーナスが出る場合もありますよね。
一度在宅ワークを経験してしまった私は、
もう会社員に戻ることはできません。
自分のペースで、気軽に働ける自由さを知ってしまったからです。
しかしながら、毎月の収入を確保するので精一杯。
削れる部分は、光熱費と食費ぐらい。趣味のドラムを止めればいいじゃん。
でも、そこは、自分のオンオフを保つために必要なんです。
オンオフのスイッチがないと、多分私は頑張れない。
私が利用させてもらっている制度は、
自治体の児童扶養手当です。
収入に応じ、シングルマザーの家庭に支給される給付金です。
子どもの年齢制限はありますから、
いつまでも永遠にもらえるわけではありませんが、
成長するまで受け取ることができます。
私のように自転車操業の事業では、
いつだってパソコンと向き合っていて、
子どもの顔を見ている時間がないこともしょっちゅう。自分の収入に対する最低ラインはある程度決めています。
毎月これだけは稼ごう。このラインはキープしよう。
でも、行事やイベントが重なると、
時間が削られてしまうこともある。
収入がガタ落ちですよ。
そんなときに手助けとなるのは、
児童扶養手当で収入を補填する方法です。
本来は、子どもの将来に取っておくべきかもしれません。
私の場合は真逆で、普段の生活に充てています。
その分、自分の収入には開業以来、一切手をつけていません。いつまでそれを持続できるかな。
自分の収入に手をつけたら終わりだな。
と、貯金を切り崩しながら想像することもあります。
児童扶養手当の金額や収入上限は、
各自治体のホームページを参照してください。
受付窓口は、子ども福祉課などがメインとなっています。
あらかじめ、ホームページで調べておき、
申請書などをダウンロードして、
必要書類を準備しておくとスムーズです。
収入を証明する源泉徴収票や、
課税証明書も必要ですから、
提出漏れがないようにしてください。
児童扶養手当の支給にあたり、
私の自治体では民生委員との面談がありました。
現在の状況や離婚理由など、
簡単な面談内容ではあるものの、
民生委員の判断が支給の決め手となります。
面談というと構えてしまいますが、
民生委員は近隣に住む有志の方なので、
身の上話を聞いてもらうような感覚でいいと思います。
実際、私を担当してくれた民生委員さんは、
「子どもを預かって欲しいときは声をかけてね」といってくれました。
民生委員さんも人間ですから、
人によって個性も違うと思いますし、考え方も違うと思います。
でも、母子家庭を上から目線で判断するようなことはありません。
役所の仕事には関わっているけれど、
きちんと人として尊重してくれます。
申請して以来、
民生委員の方とはご連絡していませんが、
そんなに怖い存在じゃないなというのは、私の体験談です。
児童扶養手当は、毎年審査があります。
前年度の収入をチェックし、支給額の見直しが行われます。
その都度、役所へ足を運ぶのは面倒ですが、
不正受給を防止するために取らざるを得ない処置でしょう。
もし、この制度を知らずに生活しているシングルマザー家庭があるなら、
すごく損をしています。
これによって、医療費の負担もあるんですよ。1医療機関あたり、
1000円までを上限として受診することができます。
子どもが小さいうちは医療費がさほどかからないため、
心配ないでしょう。
大人の医療費は、
検査・処置によってはかなりの出費になりますよね。
突如体調に異変を感じて受診した、
順天堂浦安病院の膠原病内科以外で診察してもらうと、
数万円の医療費請求がなされることも少なくありません。
母子家庭の貧困が話題になっていますが、
制度を上手に活用するなら、生活の補填になると思います。