
いろいろな手を尽くして、ようやく長女を妊娠。
妊娠初期はとても経過が良く、
妊婦検診の超音波エコーで胎児の様子を見るのが楽しみになっていました。
モノクロの写真に写る小さなベビーの姿。
どんな顔なのかな? と想像するだけで、胸が踊る気持ちになったものです。
妊娠初期は比較的安定していた私の症状。
妊娠5ヶ月頃から、少しずつ暗雲が立ち込めてきました。
まず現れたのは、口内炎。
口内炎は慣れたもので、あまり大きな問題とは捉えていませんでした。
しかし、次にやってきたのは、外陰部潰瘍。
地獄のような痛み。
排尿時に感じる灼熱感。
この頃は、私自身はまだベーチェット病の疑いがあるという自覚がなかったんです。
日常生活にも支障があり、どうしても辛くて、
妊婦検診を受けている産婦人科に相談。
そこで下された診断は、ヘルペス。
後にヘルペスではないことがわかり、ほっとしましたが……。
妊娠中ということもあり、あまり薬は使えない。
痛みをしのぐために処方されたのは、キシロカインゼリー。
ジェルのような透明の麻酔薬です。
塗るだけでその部分の痛みを感じなくさせることができる医薬品です。
排尿時・歩行時など、痛みを感じると都度塗る生活が始まりました。
外陰部潰瘍は、出産するまで続きました。
とても辛い症状です。
私は麻酔薬で乗り切るしか方法がなかったのですが、
ベーチェット病患者の方は投薬治療によって、
症状の出現を抑えることができるはずです。
違和感を抱くようであれば、なるべく早めに膠原病内科へ相談してください。
外陰部潰瘍ができてしまうと、症状を長く引きずってしまいます。