
シングルマザー生活も2年を迎えようとしています。
早かったような、
長かったような。
いろいろな出来事がありました。
母としてどんどん私は強くなるし、
娘の反抗やわがままと何度対峙してきたか。
私も自分なりに仕事に取り組み、
軌道に乗って順調な日々もあれば、
大波が押し寄せてうまく収入につながらない日もある。
ただひたすら自分のことを頑張って、
自分しか見ていなかった私が、
ふと思ったことが1つ。
振り返ってみたら、
養育費が1年も振り込まれていない。
「なぜそんなこと気づかないの?」
そうですよね。
だって、週末は一緒にいたし、
買い物なんかも元夫にお世話になっていたから、
なんとなくそれで支払ったことになってしまっていたんですもの。
幸いにも、
私には私のことを親身に思ってくれている人がたくさんいて、
「それって違うよ! 子どものためになっていないんだよ」
そう助言してくれるんです。
いろいろアドバイスを受けて、私の価値観もどんどん変化して、
じゃあ、元夫の借金は今どうなっているのだろう?
払えない理由はなんだろう?
どうやって食べていっているのだろう?
子どもに買ってやっているおもちゃの代金は支払えているの?
連休に高級ホテルに泊まりで遊びに行く費用はどこにあるの?
素朴な疑問がどんどん大きく成長し、
どろんとした濁流に変わってきました。
ここらで私は動き出さなければいけないだろう。
そう決意しました。
元夫に連絡して、
養育費をきっちり払ってと申し出ました。
元夫はもともと借金体質で、
ギャンブルをしている人となんら変わりない。
ギャンブルにはまる人は、
借金してでもギャンブルしようとする。
その借金はギャンブルで返そうとする。
そもそも常識ある人間と思想が違う、
思考回路が狂っている。
では、そんな人をどうやって説得するのか、
私も考えあぐねて、人に相談してみて、こう伝えました。
子どもたちに残す財産もないのに、
養育費も払わないのは虐待と同じだよ。
元夫は何度も税理士から自己破産を勧められているようで、
こっそり税理士から状況を聞き出しました。
今、過去最大の窮地に立たされているというのが、
元夫の述べる言い訳。
そして、みんなの幸せを願って、
今どうにかしようと思っているんだと。
どうにかしようではなく、
今考えているうちにバイトでもすればいい。
家でごろごろしている時間があるなら、
なぜその間を埋めようとしない。
私にはわからないことずくめ。
でも、言い訳も理想も聞き飽きました。
起業して3年、結果が出ていないのだから、
潔く撤退する方向へ導き出す方が正解だと思う。
最後の頼みの綱かなと思っていたのは、
元夫が将来継承するであろう、元夫の実家の遺産。
それを継承したら、
子どもたちを優先して支払ってくれるだろうと、
甘い期待を抱いていたのです。
ところが、税理士から聞いた話では、
実家から1000万円ほどの借金をしているとのこと。
あ~これはもう終わりだ。
相続すべき分、
下手したら元夫の姉の相続分まで借金してしまったのでは?
そうなったら、あの一家はえらい騒ぎになるでしょう。
元夫の実家はとても甘い。
そりゃ、私も自分の子どもはかわいい。
けれど、可愛がるのと甘いのは違って、
甘やかし方がおかしい。
簡単にお金を出してしまう。
結婚当初からそうだった。
出産をきっかけに、
子どもの誕生日、
初節句、
入園や入学、
節目節目に大金を送ってくる。
いつしかそれに私も順応してしまっていたのもいけないけれど、
返すと余計に怒りを買ってしまう。
一方、私の実家は正反対で、
子どもたちに手づくりの服やお菓子を現物支給していました。
お金を包んできたことはありません。
育った家庭環境というのは、
人間の金銭感覚にも大きな影響を与え、
時に暗い影となるのだなと痛感しました。
だから、
私の子どもたちはお金をかけずに遊ぶ方法をあまり知らない。
がちゃがちゃや小さなものでも、
出かければ必ずせがんで泣き喚く。
私はそれに屈することなく過ごしていますが、
やがて買ってもらえないと、
「ママだとつまらない」と言うようになりました。
これではいけない。
バンド仲間で親身に相談に乗ってくれているギターさんが、
子どもたちを遊びに連れ出し、
お金をかけなくても楽しいことがいっぱいあると教えてあげる、
そう言ってくれました。
だから今度みんなで出かけます。
彼の出したプランは、
千葉県船橋市にあるアンデルセン公園。
入場料も安いし、
広くていろいろなものがある。
乗り物もあるけれど、
1回だけだよと諭して乗せてあげると言っていました。
私も子どものなだめ方を知らないし、
彼は小学校6年生と中学2年生の子どもを持つ父。
育児をさんざん経験してきて、
大変さや乗り越える術も知っている。
私も勉強のつもりで行こうと思います。
そして、帰りに外食ではなくて、
お家でごはんを食べること。
これもルールだって語っていました。
そうなんだ、今までは間違っていたんだなって、
他の家庭を見るとびっくりすることがたくさん。
無知なまま母になり、
当たり前だと思っていたことがおかしかった。
借金も当たり前になっていたのかもしれない。
でも、今後は厳しく、
子どもたちのために養育費を出してもらうよう、
積極的に働きかけていこうと思います。