
ベーチェット病では、口内炎の出現は避けて通れません。
痛みを伴うため、
消炎鎮痛剤の使用で痛みの緩和と炎症を鎮めることが大切です。
この治療法に加え、コルヒチンが導入されるシーンが増えてきています。
コルヒチンは、痛風の薬として知られています。
痛風では、尿酸が関節に蓄積して痛みや腫れを起こします。
しかし、尿酸を異物として捉えた白血球が攻撃するため、
痛みや腫れを引き起こすとの見方もあるのです。
痛風治療では、コルヒチンを初期に使用することで、
症状緩和につながるとされています。
また、ベーチェット病では、体内の白血球が過剰に働き、
自分の体を攻撃するのを防ぐ働きをするのがコルヒチンだといわれています。
実際、私もコルヒチンを飲み始めてから口内炎が出なくなりました。
服用前は口腔内が腫れ上がり、
食物を噛むことも飲み込むことも難しい状況でした。
口腔内が痛むことで、
言語障害のようにしゃべりにくいという辛い状態も感じていたものです。
他人から見ると、ろれつが回っていないと思われることもあります。
コルヒチンは、妊娠中・肝臓と腎臓障害のある方・高齢者には使用できません。
服用時は、グレープフルーツとの相性が悪いため、
飲み合わせにも注意が必要です。
コルヒチンを長期間服用することで、
筋力低下・筋肉痛・手足のしびれなどの副作用もある場合があります。
まれに、下痢・頭痛・脱毛なども起こることがあります。
普段とは違う症状の出現が見られたら、
必ず医師へ報告してください。