
ベーチェット病を始め、膠原病の治療にはステロイドを使用します。
ステロイドは炎症を鎮め、さまざまな症状を緩和する作用があり、
ほかの薬では得られない効果が期待できるからです。
膠原病など特定疾患は、まだ原因や治療法が確立されていない難病です。
いろいろな方面からアプローチし、
現在はだいぶ治療法や投薬内容が確定し始めています。
ステロイドの処方を受け、
本当に服用して安全なのだろうか? という心配の声も多いようです。確かに、ステロイドには副作用があり、
継続して服用する期間が長くなるとさまざまな悪い面も現れてくるでしょう。
しかし、副作用はどの薬でも同じです。
逆に言えば、副作用がない薬などないと言っていいでしょう。
ステロイドは作用が強いため、
副作用を感じる方が多いというのもあります。
また、ほかの薬と異なり、
投薬量を調整する際は慎重に減量していくことが求められます。
断薬により、突然の体調不良や症状の再燃が心配されるためです。
ステロイドは使いたくないという方でも、
医師を信頼して投薬治療を受けてください。
副作用の怖さより、投薬して得られるメリットの方が大きいため、
ステロイド服用を勧めているのですから。
心配なこと、副作用のこと、
投薬計画などは率直に医師に尋ねてください。
納得して治療を受けることも、患者にとってとても大切です。