
ベーチェット病を発症する人には、
ある傾向が見られるとの報告がなされています。
それは、白血球の型です。
ベーチェット病の遺伝的要因として指摘されている、
HLA-B51という白血球の種類のこと。
こうした型については、
血液検査で詳しく追っていけばわかります。
しかし、ベーチェット病の確定診断には必須なのでしょうか?
答えは、NOです。
私の場合も調べませんでした。
白血球がHLA-B51に適合したからといって、
全員がベーチェット病だと決めつけられるわけではありませんから。
それよりも確定診断に大事なのは、過去と今の症状です。
ベーチェット病特有の
アフタ性口内炎・外陰部潰瘍・関節炎・皮膚症状・発熱などを確認します。
加えて、眼病変があったら、すぐに治療開始となるでしょう。
ベーチェット病かも……と疑われたとき、
インターネットでもいろいろ調べますよね。
その中で、HLA-B51という言葉が出てくるはずです。
自分もそうなのかなと気にされるかと思います。
しかし、実際の医療機関では調査しない方が多いでしょう。
もし疑いを持たれたら、
日頃どのような症状に悩まされているかを書き留めてください。
そちらの方が診断しやすいですし、
対症療法も考えやすいので、治療方針を決める上で参考になるでしょう。