
主な症状として、
眼病変・口腔粘膜病変・皮膚粘膜病変・外陰部病変についてご紹介しました。
主症状がすべて揃うものを、完全型と呼んでいます。
主症状と合わせて注目すべきなのは、副症状です。
主症状と副症状の組み合わせにより、ベーチェット病の確定診断がなされます。
複数ある副症状について、1つ1つご説明していきます。
ベーチェット病では、関節炎の症状を発症することがあります。
大きな関節に炎症が起きやすく、
主に肘・膝・手首・足首・肩などが腫れて、痛みを伴うものです。
四肢に症状を発症します。
股関節に違和感を抱く方もいるようです。
しかし、症状の現れ方は左右非対称であり、変形や硬直などは見られません。
膠原病と同じく、
国の特定疾患として難病認定されている「関節リウマチ」のように、
小さな関節に症状が現れないのが特徴です。
関節リウマチのように、関節破壊は起こりにくいとされています。
節々の痛みはありますが、動かしにくいなどのこわばりは少ないとされています。
症状がいったん緩和しても、負荷がかかりやすい部位であるため、
症状を繰り返しやすい傾向があります。
ベーチェット病だと、関節炎を起こしていても、
そうだと気づきにくく、医師も判断しにくいケースがあります。
節々が痛んでも、筋肉痛や風邪によるものだとされてしまうこともあるでしょう。
特に痛みが酷いようであれば、膠原病内科よりも、
整形外科などに相談するのもいいかもしれません。