
ベーチェット病の症状の中でも、ひどい痛みを伴うのが、外陰部潰瘍(がいいんぶかいよう)です。
口腔内にできるアフタ性潰瘍に類似した形状を持つ、
潰瘍が陰部にできる、非常につらい症状の1つです。
大きさは、1cm前後のものが1個から数個でき、
下着が擦れたり、歩行時に痛んだりするなど、生活への支障をきたす症状。
灼熱感を抱くこともあります。
口腔内のアフタ性潰瘍と同様に、治癒までに1週間~3週間程度の時間がかかります。
また、えぐれるようにできるため、深い潰瘍ができてしまうと、
痕跡を残す場合もあるでしょう。
《男性》
男性は、陰嚢・陰茎・亀頭に発症します。
《女性》
女性では、大陰唇・小陰唇にできることが多く、
膣内に潰瘍ができるケースもあります。
外陰部潰瘍は、ベーチェット病特有の症状であり、診断する大きなポイントとなります。
陰部の悩みを医師に伝えにくいこともあるでしょう。
しかし、陰部に潰瘍ができる病気は稀です。
膠原病内科では問診だけしか行ってもらえないので、
男性なら泌尿器科、女性なら婦人科を受診しましょう。
排尿時や性交時の痛みを感じやすくなります。
ひどいケースだと、歩行困難に陥る可能性がある、重大な症状です。
外陰部だと、鏡に映してセルフチェックもできますので、
まずは自分で確認してみましょう。